プラグのお話

Wの標準のプラグは B7E です。  08年現在 B7ES が 同じプラグです。 Sは標準の意味です。
昔は一種類のタイプでしたが、最近はVとかUとか 色々なタイプがある為 S が付いています。
NGKのプラグでのお話です。

左二本がWに使用するプラグです。

BP6ES B7ES  BP6HS BR7HS CR6HSA

Bはネジ径14ミリ Wのネジ径と同じです。

P は 付き出しタイプ(後ほど説明します)

数字は熱価 数字が大きくなると 焼け型から 冷え型に変わっていきます(後ほど)

E H ネジの長さです Eは19 Hは12.7ミリです。

S 標準タイプ  その他最近は色々なプラグがあります。

R 抵抗入りです、  


Wには B7ES を 使用します。  ところが この B7ES 車屋さんとか 車の部品屋さんには 置いていない所が多いです。  旅先で困ったとき 車でよく使用する BP6ES を 使用します。

プラグキャップの付く方に アルミのキャップが付いています(真ん中二本) このキャップを外すと使えます(左二本)

左から B7ES BP6ES IW22  今Wに付いているのは デンソーのイリジウムプラグです。 電極が細いタイプです、 22は7番相当です。

標準のB7ESと比べると Pの付いているNGKのプラグ 絶縁体突き出しタイプです。 デンソーのIW22も この突き出しタイプです。  2サイクルの単車に良く使用されています、  この突き出しで ピストンと干渉したり バルブと干渉したり の危険性が有りますが Wの場合 報告されていません。  突き出しタイプでもOKです。

B7ES BP6ES どおして 6番と7番? 突き出しているため 同じ7番をつけると 冷え形(8番)相当になるかもとの 考えですが良くは分かっていません、 調子の悪いとき 代用するプラグ 焼け方(数字が小さい方)の方が 良いからです。


Wには B7ESです。  調子の悪いWをプラグを他のに代えて調子良く成る事は有りません(一時的には良くなりますが)。

新品に交換したので 調子良くなったり 熱価を下げて調子良くなったり する事は有ります、 でも 根本的に解決出来ません  調子の悪いW 調整の必要なW アイドリングしないW 標準のプラグで調整して調子を取り戻してから 色々なプラグを試してみるべきです。

プラグレンチは柄の短いのを使います、 棒で廻すタイプのレンチもあまり長い棒は使用しません、 あまり強く締め付けない為です、 プラグは鉄 エンジン側はアルミ 閉めすぎると ネジ穴が簡単にねじ切れます。

取り付ける時はプラグを手で持ちねじ込みます、殆どねじ込んでから レンチを使います。
これも ねじ山をつぶさない為 守ってください。


少し見にくいですが、プラグにはワッシャーが入ってます、 左が新品のワッシャー 右は一度締め込んだワッシャー 厚みの違い 分かります? 新品のワッシャーはかなり分厚いです。

新品のプラグを締め付ける時 閉め終わった感覚 普通に閉めこんで止まった位置 から 四分の1 周 時計の12時から3時 ?  違う感覚で閉まるはずです、 そこで 閉めるのは終了です、 12時から2時 の間隔かも知れません、 このワッシャーが潰れる 薄く成る 感覚を覚えてください。

次回からは この 4分の1周 は必要ありません 新品の時だけです ほんの少し 閉めるだけでOKです。

プラグの焼け具合でエンジンの調整をします。  左は メグロのプラグ 大体こんな感じでOKです、さすが長野で組んだエンジン しっかりと調整出来ています。

右はわがWのプラグ 左右の調整をもう少しする必要があります(こちらのキャブが久しぶりにオーバーフローしてました)  黒くなっているのは ガスが濃いからです。

黒いのはOKですが、白かったら 要注意です。 ガスが薄ければ 白く焼けます  白く焼けた場合 冷え形のプラグに 8番とかに変えますが 原因追求が必要です、 キャブの油面が低い(この場合エンジンの始動がしにくいはずです)とか 二次エアーを吸っている可能性大です、 他にも 点火時期とか 圧縮の上がりすぎ?

白いまま 走っていると エンジンが潰れます プラグが欠けたり ピストンに穴が開いたり  白色はエンジンのSOSです。


熱価を変えるのは?
夏場 高速を飛ばす時 とか は 8番の方がええかも?
OILを燃やしている?Wは 6番の方か?
エンジンが始動しないWを カブッタ(始動に失敗して シリンダーにガソリンが入りすぎプラグが濡れている)時などは 6番の方が始動しやすいかも です。

でも 7番で十分対応できます。 旅先でプラグが真っ白 の時だけは 8番や9番でその場しのぎを 帰ってから原因追及が絶対必要です。



                    Wの火

普通 プラグの火は プラグのネジの部分をシリンダーに付けて キックすると 見れます。

調子のええ火は 青白い火です、 赤い火は弱い火です。  一度スクーターとか 今の単車のい火を見てみてください、青〜い 火が バチッ と 確認出来ます。

Wの場合 こんなには強くは有りませんが パチッ 位には 飛んでます。

不思議なのは 目で確認しても ほんの少ししか(全く?)飛んでいないのに 普通にエンジンが回るWがある事。
理論的には 説明できません 火を見落とした? アースが出来て無かった? としか でも そんな事も無く 廻っているのを 二台みました。

薄く火を確認出来ても 始動出来ない事は十分考えられます 青い火なら そんな事は有りませんが、 弱い火だと プラグを取り付け 圧縮がかかると 火が飛ばなくなります。
我がW 点火コイルの不調でこの様な症状で苦労しました。 新品に換えると100キロ程走れましたがまた止まります。


最後に 取り外すとき プラグは熱くなってます 火傷に注意です

BBSでの書き込み