2002・6・9

夏のように毎日暑くなり、Web仲間の方たちは皆さんプチツーリングなどにお出かけですが、おじさんは相変わらず年中無休の暇な店のお店番をやっております。

W3もマッドW1研究所から指摘を受けてとりあえずタペット調整とキャブセッティングの見直しをしよう、
と思っただけで放置されたまま
先週1週間でやったのはカーをドッキングさせただけです、通気の悪い秘密基地では暑くてなかなかやる気になりません。

ところが昨日メールチェックをしていると、拙BBSのお客様のKAZさんから「明日夕方よりまっせ」とのメッセージが・・・
これはきっと「はよ〜なおさんかい」という天声だと思い、今早朝から秘密基地に出動しました〜

タペットカバーをはぐるべく六角ロングナットを外しますが、やはりスタッドも一緒に外れます
スタッド側にナットを2個かましレンチで外そうとしますが、かなりさび付いているらしく抜けません
こんな時はバーナーで炙ればよいのですが、ここには無いのであきらめます

さてタペット調整ですが、カーをつけたためタイミングホールがとても見難く、キックペダルを踏んで反対側のバルブがあいた時が完全に閉じている時なので、0.05ミリにセットします
右はガタガタでした。

続いてキャブレター、まずニードル位置の左右確認ですがこれはOK
エアークリーナーを外しスロットルアジャスターを緩め竹串をピストンの隙間に入れます。
アクセルを若干ひねると右の竹串のみ少し早めに動きます・・・
キャブの上のワイヤーアジャスターで、左右同時に動くようにセット、これで左右同調が取れている(はずです?)
次にスロットルアジャスターねじを少しずつ締めながらアクセルグリップをひねってはストンとはなします。
ねじに直接ショックが来たところで反対側に移ります
その状態から左右とも1回転半させます。
エアーは締め込んだ状態から2回転戻してっと・・・・

エンジンをかけていよいよセッティングです
キック一発・・・・がしかし左の排圧が異常に弱く単気筒状態です、へなへな。

プラグを換えたり、回転をあげて片一方のプラグキャップを外してみたりいろいろやりましたがよくわかりません。
エンジンはかかるのでとりあえず道路に引っ張り出しちょっと走ってみます。
不思議なことにちゃんと動きます???しかも2気筒で???

時間も押し迫ってきたのでそのまま店に帰りますが、大丈夫なんでしょうかね?

店をあけて色々考えていると、頭痛がしてきました
あまりの痛さに鎮痛剤を飲んでいるとワイフが「倉庫の中でエンジンかけたんで一酸化炭素中毒じゃ!」と断定します
確かに一時間ぐらい閉めきった中でエンジンかけたり切ったりしていました
皆さんも気をつけましょう〜

さてさてKAZさんですが、5時になっても連絡が無いのでもう帰っちゃったのかと思い、バイクも店先に放置しておくわけにもいかずヘルメットをかぶった瞬間電話が鳴りました〜

岡山に入ったばっかりのところからでしたが、玉野からフェリーに乗るそうなのでその分かれ道のところで待ち合わせ
あわててエンジンをかけ飛び出します
「ん?」ちゃんと2気筒で回ってます???気をよくして待ち合わせ場所まで爆走〜
交差点の向こうにそれらしきバイクが、W2SSとW650でした。
W2SSっていうのは、はじめて見ましたがマフラーがショートなの以外よくわかりません。
クランクケースのブリ−ザーパイプが黄緑色・・・

さてさてお茶でもということになりましたが、このあたりはよくわかりません。
玉野に行くのならついでにアイリ〜庵によってみましょうかということになり電話してみます
「近くに行くから喫茶店でも行きましょう」と提案すると「ただいまアイリ〜庵一般無料開放中(時間限定)」なので乱入することにしました。

岡山市内からアイリ〜庵まで峠を越えて約30分、
W2SSに前を走っていただいて音が聞きたかったのですが道が私しかわかりません。
一生懸命走りますが、W2SSがぴったり付いてきます(あおられてる状態)

何とか6時過ぎに到着〜

アイリ〜さんがツッカケを履いて出てきます。
KAZさんがヘルメットを脱いで「ど〜も、KAZ(仮名)です〜」
アイリ〜さん「あっ、KAZ(仮名)くんじゃ」
KAZさん「???」
おじさん「???」
アイリ〜さん「ほらほら、“マゾヒスティックおっさんバンド”のアイリ〜です」
(筆者註:正式所属団体名を聞きのがしたので適当につけました)
KAZさん「あ〜!!!!」

なんと十数年まえにうどん王国でブイブイいわしていた頃のお仲間だそうです
あっという間に同窓会モードに突入
お茶飲んですぐ帰ろうと思っていましたが、なかなか切り出せません。
しかし電装系に不安がある上時々320CC単気筒になるので夜間走行は辛いものがあるおじさんは,彼らがお知りあいだったのをいいことにさっさと自分だけ帰ることにしました。

御宅の前でエンジンをかけるとやっぱり単気筒の音が・・・・
放置して電車で帰るわけにも行かないのでそのまま出発しましたが・・・
いつのまにか2気筒に復活,そしてライトもちゃんとつく(暗いですが)し、ブリッピング→減光症状も出ません。

秘密基地に帰還して考えました。
アイドリングをあげて右プラグキャップを外しても右排圧は落ちない→左圧縮モレ、ゾゾゾゾ・・・

きっとタッペト調整がいいかげんなんでこうなったのでしょう、ということにして本日終了。
問題山積、しかし世間は狭い→日々是精進(合掌)
拝んで直れば苦労はせんわい。

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2002・7・28

片肺現象は再度のタペット調整でなくなりました、が、左の排圧はちょっと低いようです
しかし実走行にはあまり影響が無いので無視することにしました(ヘッドのOHが課題として・・・)

それよりなにより、ちょっと走るとヒューズが切れるという問題が!
どこか配線が露出して何かの拍子にショートしてしまってるのでしょうが、やっぱ電気は見えないのでネ〜

そのことをBBSに書き込んだところせとうちRSさんから突然メインワイヤーハーネスが送られてきました
ありがたいことです、がしかしメイン以外の枝葉ハーネスの状態が悪いかもわからないし、何より一度外すとちゃんと交換するまで1センチさえ実走できません
つまり交換に躊躇してしまいます。

タンク、シート、ヘッドライトが外されたままひと月あまり放置されています
時々秘密基地に行った際、ハーネスのいろんな所をいらってみますがヒューズが切れません
ブレーキ踏んでハンドルをいっぱいに切るとか、ライトを点けてハーネスを揺さぶるとかいろいろしましたがやっぱり切れません

ならOKじゃろうと今日は実走テストをしました
ヒューズを買い込んできて早朝から出撃です

秘密基地から出してエンジン始動、OK
アイドリング、OK

出発〜
最初の信号でUターン、へなへなへな、切れちゃいました

めげずにヒューズ交換、サイドカバーをして再出撃!

がしかし、100メートルほどで再びヒューズ切れ・・・・

なぜ???と思ってもわかるはずも無くサイドカバーを外して交換します
いちいちサイドカバーを外したりはめたりするのも面倒で、カバーをせずにヒューズホルダーをぶら下げたままで走ります

エンジン始動、恐る恐る出発!
100m、200m・・・切れません
そのままバイパスまで出て倉敷方面に走ります
いつヒューズが切れてもよいよう左端をゆっくりゆっくり・・・

2kmほど行って止まります
サイドカバーとの接触ショートは、ガムテープをべったりつけているので考えられません
(あれ、ガムテープに絶縁能力はあるのか???)
すると怪しいのは・・・


ここです

確かにワイヤーがねじれていてホンのわずかですが若干銅線が出ています

ここだと決め付けビニールテープを巻きます

ヒューズホルダーにセットし、サイドカバーをはめて走ってみます

ふふふふ・・・
ということで都合40キロ程走りましたがヒューズは切れません
これにて一件落着!(という事にしておこ〜)

ところがところが、秘密基地に帰り着いて降り、エンジン右側を見ると・・・


ヘッドがオイルまみれでした〜、へなへなへな

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この日の夕方、岡山旧車会のYATAさんがこられました〜


ヘルセンゲア?
この年代のオートバイはみな個性的ですね〜

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