2001・4・11
ちょっと気になっていたところがあったのでYカバーをもう一度あけました。

ロックワッシャーをたいらにし、ナットを緩めてゴソゴソ。
よくわかんないので車やさんへ行ってゴニョゴニョ。
「そんなもんじゃろうと」とお答えいただき、再び帰ってゴソゴソ。

ナットを締めてワッシャーを起こしYカバーをはめておしまい。

今日の作業はまったく進展無しでした。

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2001・4・12
きょうはシリンダーを組みます。
その前にもう一度灯油をジャバジャバかけます。

あわせ面を脱脂して・・・、とブレーキクリーナーを噴射しますがクランク内部にも飛び散ります。いいのでしょうか?

まああまり気にせずにパッキンの片面に液体ぱっきんを塗り、クランクケース上面にセット。

ピストンを持ちあげて木片をかまします。


リングが3本あるので開き口を120度づつにずらします、が、はめるときにリングが動くことを想定し180度づつに変えます。(良いのかな〜??)

ピストンにオイルを塗(るのがめんどうなんでCRCを吹きます)。

重いシリンダーを持ってかぶせます。

マイナスドライバーを2本持って、左右に移動しつつリングを抑え、シリンダーを下げていきます。


おぉ〜、シリンダーにオイルを塗るのを忘れました。
安易にまたCRCを上から吹き付けます。

なんとかはまりました。

さて、ナットを締めるわけですが、ここの締め付けトルクが問題です。

3kg/m、4kg/m、5.5kg/m、いろいろ意見があるところですが、よく考えると(考えなくても)トルクレンチがありません、とほほ。
車やさんで借りてきてもソケットしかはまらないので、フィンのしたのナットには使えません。

したがって、おじさんは馬鹿力を発揮しない程度に、勘で均一に締めました。
って、その勘が一番あてにならないのですが・・・。

とりあえずシリンダー組み付け完了!

外にはみ出た液体ぱっきんを灯油ブラシで落として・・・、
あ〜、液体ぱっきんを上面に塗るのを忘れた・・・。


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2001・4・13

続いてシリンダーヘッドです。
ガスケットはヘッド側にくっついたままなので、シリンダー側をシンナーで脱脂し、液体ぱっきんを塗ります。
シンナーはおじさんが仕事でたまに使うので、一斗缶であります。

シリンダーと同じように不正確な勘で均一に締めていきます。もちろん内側から対角線上にです。



プッシュロッドは中2本がエキゾーストなので長い方です。

適当に差し込んでプッシュロッドの上を抑えつつクランクをまわし、ちゃんと入っていることを確かめます。



ここでヘッドカバーをはめるのですが、スペシャルツールがないのでそのままトライします、が、まったく上手くいきません。
聞くところによると、SSTを使わなければ3時間はかかるそうですが?それがあるとすぐつくそうです。

アイリーさんが持っていらっしゃるので、それを次の機会にお借りすることにして腰上はひとまず終了です。

え〜っと、明日からはエキゾースト仮組、オイルライン、それが上手くいったら1次チェーンケースクラッチetc.

もうすぐです?

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2001・4・14
なぜオイルラインかというと、一度オーバーヒートでピストンに穴をあけたおじさんはオイルクーラーをつけていたのです。

取り付けた当時はあまり考えず、クランクケースからでたラインはバンジョーが下に向ける事ができなかったので、ミッションの後ろからエンジンの下を通り、ダウンチューブにつけたオイルクーラーまでと〜っても長かったのです。

バンジョーがついているラインもかなり劣化していましたので新しいのに買いかえようかとも思いましたが、新品にしても途中で切断してつなぐので、もったいないと思い、いまついている(途中まで新しい)のを切断することにしました。

長さを決めるためにマフラーをつけ、エキパイもはめようと思いましたが、ウマにかませているバールが邪魔になり上手くつきません。
仕方なく適当に(長めに)切って、なぜか一つだけあまっているバンジョウーをはめようと思いましたが、ラインが細くて入りません。

こういうときはハンマーでガンガン叩くということを知っています。


だんだん熱を持ってやわらかくなってきます。
が、きっちり根元までは入りません。バンドが効く位までと妥協し、エンジンにつけます。

OUTは手前上です。INが下奥なのでそちらを先にはめます。狭くてなかなか上手くできませんでしたがなんとかクリア。
ついでのクーラーからタンクへのラインも仮決めします。


うぅ〜ん、やっぱエキパイをセットしてきちんと決めないと不細工ですな〜。
それと戻りのラインがシリンダーの横を通るのも気になります。熱対策をしなくては・・・。

ああ〜もう時間だ。

10時になってお店を開け、ぼぉ〜としている時思いつきました。
ラインの熱対策は、スプリングを巻くのだ〜!
が、そんなぴったりのスプリングがあるのでしょうか?

で、作ることにしました。

まず適当な大きさの棒に針金をきっちり巻いていきます。


今回は、はたきの柄を使いました。ひもの穴がついているのでそこからはじめます。

棒から外すと、


ビロ〜ンと伸びちゃいます。
普通の針金なのでちょっと力を加えるとすぐ変形してしまいます・・・。

そこで安易に考えました。
「そうだ!焼きをいれよう!」

バケツに水を入れ、その上でバーナーであぶります。


真っ赤になったらバケツに落とします。
完成です、ってこれで役に立つのでしょうか???

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2001・4・15

いつも作業時間は30〜40分ですが、日曜日はたっぷり2時間あります。

気合を入れて7時半からはじめます。
まず右のマフラー、エキパイを仮組みします。
やはりオイルラインをフレームの外に出すとに完全に干渉します。

昨日せっかくはめたバンジョーをはずし、フレームの中からはめます。

これがなかなかはまりません。IN側のバンジョーに干渉し少し右に振ってはめようとするのですが、ゴムホースを曲げた状態になるのでバンジョーの横から力が加わりうまくいきません。

脱脂したりCRCをかけたりしますが、ボルトの頭とミッションケースとの間に指が入らないのでなかなかネジが引っかかってくれないのです。

マイナスドライバーで頭を抑え、スパナでまわそうとしましたが、どっちもアルミなので力を入れて回すと、ちゃんとネジが引っかかっていない場合ねじ山をつぶします。

そうこうしているとバージル君がやってきました。選手交代しましたが、同じように上手くいきません。

結局昨日したようにフレームの外から付け、オイルクーラーのほうを外してフレームの間にラインを通しました。
この間1時間半・・・。最初からそうやっていれば1分ですんでいたはずです・・・。

気を取り直して次の作業です。
バージル君がグラインダーを持ってきてくれたので、古いオイルパイプからバンジョーを取り外す作業です。

ゴムホースエンドのカシメてある金具を慎重にけずります。
バンジョーを傷つけないように2箇所削り落としニッパーではさんで外そうとしましたが、金具が内側にまで回りこんでいてはずれません。

何気なくバンジョーを回すと動いたので、そのまままわします。

するとどうでしょう、バンジョーと金具はネジ止めになっていて簡単にはずれてしまいます・・・。
グラインダーで削ることはなかったのです・・・。ためしにもう一つあるバンジョーも外してみると簡単に・・・。

この間30分・・・。

結局今日は2分でできることを2時間もかけてやったということでした、とホホホホ・・・・・・・・・・・・・・・。

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2001・4・17

さて鬼門のクラッチ周りに突入〜。
なぜ鬼門かというと、メカ音痴と豪語するおじさんは、湿式多板クラッチの理屈がいまいちよくわかっていません。

乾式単板ならなんとか理解できるのですが・・・。
とモンクを行っても始まりませんので、とりあえずできるだけ外した通りに組んでいきます。

その前に1次チェーンケースがはずれているうちにミッションオイルの交換をやっておきます。
ミッションの下に首を突っ込んでドレンをはずします、あぁ〜、別にチェーンケースがはまっててもいっしょですな。

下に洗面器を受けて流れ落ちるオイルを見ると、きれいなもんじゃあありませんか、交換することもなかったですな〜。
といっても抜いちゃったんでしょうがありません。
クランクケースと同じように灯油をジャバジャバ入れてみます、ってこんなことをして良いのでしょうか?

まあ良いと判断し、フロントホイルを持ち上げて車体をゆすり灯油を排出します。
念のためにコンプレッサーを回しエアーを吹き込みます。

オイルを入れるわけですが、普通のエンジンオイルを500ccいれます。
メスシリンダーなんてありませんからビールの空き缶を使います。

キッチリ満杯いれてミッションに注ぎ込み終了です。

チェーンケースをはめます。
が、同時にドライブチェーンを掛けなければなりません。
あとでやることも可能なのかもしれませんが、おじさんの頭ではあとで掛ける方法を思いつけません。

ケースの後方をはめ込みチェーンを通していきます。
おっとその前にクランクシャフト側のパッキンに液体ぱっきんをたっぷりにリます。
クランクケースの左右あわせ面以外は液体ぱっきんは必要ないってありますが、念のため、あくまで念のためです。

チェーンは上のほうはかけることができますが、下から抜けて出てきません。
仕方なくシールプレートを外してマイナスドライバーを突っ込みチェーンを引っ張ります。


チェーンが出たところで再びプレートをはめます。ボルトを5箇所締めてOKです。
ついでにチェーンをつないでおきます、が、なぜかテンションがかかって届きません。

リアスプロケットに引っ掛けて無理やりつなぎますが、チェーンはパンパンです。
ミッションのアジャスターもリアアクスルも触っていないので、チェーンが縮んだのでしょうか??

とりあえず1次チェーンをはめてから調節することにしましょう。

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2001・4・18
朝食を済ませくつろいでいるときに電話がありました。
「例の櫛を秘密基地に配達しときましたよ〜ん」と、アイリ〜さんからでした。

定時より早めに出動です。

ありました。SSTです。




これでヘッドカバーが装着できます。
カバーのロッカーアームにゴムを掛け、プッシュロッドに櫛を装着します。

カバーをゆっくりはめ込みロッカーアームがお辞儀すれば成功なのですが、なかなかうまくいきません。



何度目かのトライのあとなんとか上手くいったと思い、ボルトを締めていきます。
仮止めというわけにはいかない所なのできっちりしめます。
そこで、クランクシャフトを回して、ロッカーアームの状態を確認します。
そのとき「ビキン!と大きな音がしてクランクシャフトが回らなくなりました。

どひゃ〜、プッシュロッドかロッカーアームが折れたのか??
ついでにロッカーアームに掛けたゴムが一本なくなっています。
結局もう一度カバーを外さなくてはなりませんな。

あっという間に定時になってしまいました。

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お店を閉めて配達に行って帰りに携帯電話が「♪チャンチャラチャン〜(着信音カノン)」なりました。
HPを見られた師からでした。「難儀してはりますな〜」
「ヘッドカバー取り付けに関する方法とその注意事項」をお教えいただきました。

帰宅予定を変更し、(もはや公然の)秘密基地に行くことにしました。

まずクランクシャフトをキックで回すために、1次チェーンをセットしなくてはなりません。
チェーンを掛けたスプロケットをはめ、クラッチハウジングをネジ止めします。

22のソケットがないので、メガネレンチを使います。
車体右に立ち、ブレーキを踏んで締めていきます。

真中の穴にボールを入れクラッチ板を押す押さえをはめます。
そしてクラッチ板です。


じっくりよくみると、クラッチの仕組みがわかってきます。
「な〜るへそ、内と外のハウジングに引っかかる爪でパワーを伝達していたのか〜」
おじさんの頭でも理解できる構造でした。
早速クラッチ板をセットして、押さえのお皿をネジ止めします。

ナットが薄くボックスが深いので押さえてもネジが届きません。
ボックスの中にナットを二つ入れ押してねじ込むとOK。
ナットの穴に(ピアノ線がないので普通の)針金を通してクラッチ終わりです。

つぎは〜っと、すべての元凶(ってゆうか、今となっては元吉?かもしれません)のボルトです。


こいつのためにああしてこうして・・・、でもWのことも良く?わかったし、このHPを通じて・・・。

とりあえずブレーキを踏んで、ボルトを締めていきます。
う〜ん、締まった締まった!

キックしてクランクは回り、クラッチを握ってキックすればちゃんと切れる。
クラッチ周りもOKでしょう。
いよいよヘッドカバーです。

指示されたとおり、櫛をはめ、ボルトをすべてはめ、ヘッドカバーを降ろします。
ちゃんとはまったと思いボルトを手で締められるだけ締めてキックを踏みます。

ここで「カチャン」と4回鳴ればOKなのですが、何も音がしません。

再度カバーを外し同様にやって、今度は櫛を入れたままギリギリまで軽く締めてキック・・・。
何も音がしません。しかしロッカーアームはきちんと動いているような気がします。

ボルトを若干緩め、櫛を外して今度は慎重にキッチリ締めます。

再びキック、音はしません・・・。
数十回キックしましたが、ロッカーアームがきちんと動いていると信じ、本日終了。


一晩考えて、「音は、きっとプッシュロッド下のタペットにはまるときにするのだろう、最初にプッシュロッドを差し込んだとき、きちんと奥まで押し込んだから音はしなかったんだ!」と結論づけました。

じゃああのビキンという音は???聞かなかったことにしましょう・・・。

ホントにちゃんと組めてるのでしょうか?

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2001・4・19

一次チェーンケースカバーをはめます。
パッキンに液体ぱっきんを両面に塗り、カラーに合わせてはめ込みます。

キッチリネジ止めをしてオイルを注入します。
450ccですから、ビールの空き缶の500にいっぱい入れ350に移すと150のこります。
これを3回繰り替えすと450ですが、500に9分目までアバウトに入れます(だったら書くな!)

その辺の紙をじょうごにして点検穴から入れます。

これでOK,一服します。

あれ〜、1次と2次のチェーンの調整は・・・・・、え〜っと、たぶんばっちりだったのでしょう。
ええ加減なおっさんやな〜。

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2001・4・20

昨夜から今朝未明にかけて自動操縦だったおじさんは、吐きそうになりながらも秘密基地に出向きました。
バージル君(仮名)の就職祝いという名目でした。
そのとき「クラッチのロックの針金は、ピアノ線でないとやばいんじゃあ」という話が出ましたが、酒の上のことなので忘れることにしましょう。

えーっと今日は各部セッティングです。
まず点火時期からです。

タイミングホールのボルトを外し、クランクシャフトを回します。

ここでやっとわかったことがあります。
クランクウェブについていた汚れのようなものはマークだったんですね〜。


しかしこのマークは上死点なのか、点火タイミングなのかわかりません(普通はTとかFでしょう)。
テスターをアースとコンデンサーの前のギボシに突っ込みますが、ずっ〜と導通しています???
ただマークの(目視)3〜5度手前あたりで若干針が振れます・・・。

きっとこれでよいのでしょう、よくわからんとこはなるべく触らないようにします。
念のためポイントに脱脂剤を吹いてエアーブロウしときます。

続いてタペットクリアランスです。

上死点が良くわからないので、ロッカーアームを見ながらキックし、明らかにバルブが閉じているところで隙間を測ります。
0.05〜0.07ミリですが、すべて若干きつめでしたので、ロックナットを緩め0.05にあわせます。


が、よくわからないので、とりあえず動き出して再調整ということにしましょう。
ほんまにええ加減なおっさんやな〜。
それに二日酔いの日に限ってこんなことをするなんて・・・。

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