2001・4・29
浜の真砂は尽きるとも、おじさんのネタは尽きることなし・・・。
ということで復活後初めて師匠の元にお披露目に行くことになりました。
ついでにだれぞ来んかいかな〜ということで試乗会を開催することにしました。
アイリ〜さんちの近所の海岸線がわたしゃあ気にいっているコースなんで、そこに7時半集合!
いつもより早く目覚めたおじさんは出動します。
ぽつぽつ降り出した雨も、5時の天気予報での20%の降水確率を信じ、ねんのための雨具も積んでいます。
いつもと違うコースをと、田んぼの中の30号線を行きます。
相変わらず快調なW1Eを駆っていて、ふとバックミラーを見ると白煙が!!
あのときのエンジンブロー(ピストン穴あき)が脳裏をかすめます。
が、エンジン自体の調子はまったく快調???でもあわてて止めて見ます。
「な〜んだ、もれたオイルがマフラーにかかって煙をあげているだけか・・・」
リアホイールにべったりオイルが着いてきらきら光っています。
しかしもれ具合は「ぽたっ。ぽたっ」程度、おかしいな?
そこで再びエンジンをかけると「じじょぼじょぼ・・・」オイルクーラーへのリターンパイプが裂けています。

(リア周りがきらきら光ってきれいでしょう、とほほ)
さてどう対処しようかと思案しましたが、特に道具もありません。
裂け目を確認したところ、クランクケースのバンジョーの付け根だったので、とりあえず固定バンドをずらし穴をなるべくふさぐことにしました。
そのまま南に向けて出発!
しかしオイルもかなり減っているのではと下り坂ではエンジンを切ります。
だましだましアイリ〜さんちに行くと、いままさに出発しようとしているところでした。
「こんくらい大丈夫っすよ〜」とおっしゃられましたが、とりあえずオイルを分けてもらい集合場所に2台で向かいます。
ところが今度は最初の信号で青い方がミッショントラブルです。
なんかF1のミナルディみたいですな。(全然違う!)
とりあえず自走できるおじさんだけ集合場所に向かいます。
向こうから荷物を満載したバイクがきます。
「おぉ〜、ツーリングか」と思いいつもの癖で手を上げます(おじさんはごく最近までピースサインをしていました・・・)。
すれちがう直前そのバイクがトライアンプだということに気づき、あわててとまります。
彼は、なんとおじさんの試乗会のために、わざわざ東京からお見えになったJoh君でした
(嘘、東京から広島まで行く途中に寄っていただけました。)
道端ではなんですので、挨拶もそこそこにとりあえず集合場所までいきます。
ミッションを上手くだませたアイリ〜さんもやってきます。
「さて、直しましょうか」アイリ〜さんは熱いエキパイをものともせず診断していきます。
「とりあえず裂け目部分を切りましょう」と言われ、ゴムホースを外します。
切って再びつなげればよいのですが、切る物がアイリ〜さんから借りたカッティングシート用のような小さなカッターです。
当然上手く切れません。
「これありますよ」とJoh君がニッパーを出してくれます。
トラで長距離を行くにはたくさんの工具が要るのです。
そうこうしていると今度はMASAくんがW650で登場です。
さて切ってはめる段階で、当然上手くはまりません。
しかもバンジョーはケースについたままで外せません。
エキパイが邪魔になるので外します。
集合場所は下が土の駐車場なのでホースを放すと下の土がつく、とホホ状態です。

(ぶさいくやな〜、しかしトラはかちょいい〜)
交代でトライしてみますが、まったくはまりません。
ホースが2重構造なので外側だけ切り落としてもダメでした。
結局、クランクケース→オイルクーラー→オイルタンクのオイルクーラー部分をキャンセルしてつなぐことに成功。
しかもエキパイのすぐ横を通るのも、おじさん作成のいんちき焼入ればねでばっちりガード!
が、とっても不細工になりました。

お待たせしました、やっと試乗会の開催です(修理に小一時間かかりました)。
アイリーさんは前に一度よそで乗ったことがあるそうですがあとの二人は初体験です。
順番に駐車場を一回りしますが、みんなビビリのビですぐ降りてしまいます。

「今日帰りにおじさんが全損させたら、もうサイドカーというものに乗ることがないかも」とおどします。
しぶしぶ(?)アイリ〜さんが道路へでていきます。
離れていくWはとってもええ音をさせていました。
帰ってきました。
「だんだんわかってきましたぞ〜!でもこえ〜!」
当然顔つきはにこにこです。
そうそう、アクセルが重いのは個体差、ハンドルがぶれるのはパワーオン&ステア〜。
慣れるとらくちんでっせ!
で、皆さん順番に路上試乗します。

「こえ〜、こえ〜」の連発ですが、きっと皆さんまた乗りたく、欲しくなっていくでしょう?
無事試乗会も終わり場所をかえてダベリング(←完全死語)
そこへ行く途中アイリ〜さんの後をついて走りました、うぅ〜ん、最中はとってもセクシ〜・・・。
BMWの旧タイプの音を大きく、歯切れ良くしたような感じかな?
付いたり離れたり走っていたらアイリ〜さんに「うるせ〜!」と叱られてしまいました。
いやいや側車付きはアクセルオンオフのタイミングがちょっとちがうんですよと、心の中で言い訳します。
みなでとりとめなく話していましたが、それぞれに予定があり、続いてくらしきの市役所の方までプチツーリングのあと解散ということになりました。
今度はMASAくん先頭で、Joh君、おじさん、アイリ〜さんの順番です。
結構先頭が飛ばしていきます。
トラの音もいいですね〜、メカノイズも少ないし。

おじさんも頑張って体重移動しながら付いていきます。
問題?は↑この青いやつ・・・。
これで今週長距離を走るそうですが、走行中チョークレバーをぷらぷらさせちゃあ、ダメダメ!
さっきオイルをぶちまけてたおじさんがえらそ〜に言えることではないのですが・・・。
しかしHPネタもたくさん出来そうでいいかもね。
さて、解散場所に到着です。

Joh君は一路広島へと西に、MASAくんは北に、アイリーさんは南の部品店に向け、おじさんはお仕事のため東へと・・。
ここは片岡義男風にまとめてみたかったのですが、やっぱりおじさんの能力では現象の羅列しかできませんでした、とホホ。
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2001・5・1
GW前半も終わり、後半に向けて修理をしておかなくてはなりません(楽しいな〜)。
まず原因の究明です。
ゴムパイプ自体は新しいものでしたので経年変化でないことは明白です。
問題はやはり取り回しでしょう、
エキパイとの干渉を避けて無理に下に出していたため、バンジョーの切り口に力がはいり裂けたものだと結論づけました。

バンジョーはこれ以上下に向かないので若干角度を上に持ち上げフレームの外に出しエキパイとの間を通すことにします。
またいんちき焼きいれバネをを作らなくては・・・。
また、はずしたらはめ込むのに、お〜じょ〜しますので、ホースを1サイズ太いものにしようと近所の高圧ホースやさんに走ります。
(何でも近所にあるんやな〜)
前に買ったやつと、オリジナルのホースの切れ端とバンジョーを持っていきます。
オリジナルはバンジョーに金具をカシメてネジ止めするため、直接さしこむと少しゆるいんです。
その旨を高圧ホースやさんのオッチャンに言うと
「細いのは2分じゃなー、太いのは3分じゃ!」(おいおい尺貫法かよ)
「2分5厘とかいうのはないんでしょうか?」
「この間の寸法はね〜な〜、(バンジョーを見せると)こりゃ〜カシメ用じゃな〜」
ないものはしょうがないので3分のほうを2メートル買います。
「ちょっと聞いてみるんじゃけど、これをガードするバネなんか無いですよね〜?」
「あるよ!でもたけ〜で」
値段を聞きましたがなんとか手持ちで足りそうです。

上:オリジナル
中:2分
下:3分+バネ
今度はハンマーでたたき上げなくてもすっとバンジョーにはまります。
金属バンドで締めこんで強くひっぱてみましたがだいじょうぶです(おじさんのだいじょうぶはあんまり当てになりませんが・・・)
で、装着すると

不細工だ、いやかっこいいと意見の分かれるところ?ですが、あまり気にせずにOKということにしましょう。
これでGW後半はばっちりです!が予備ホース、バンド、カッター、予備オイルは携行しましょう(あ〜、サイドカーつきでよかった)
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2001・5・2
昨日はオイルホースをつないだだけでしたので、エンジンをかけオイルの補充をします。
今日も一発始動!
1分ほどアイドリングをしてエンジンを切りオイルを補充、再びアイドリングしてレベルの確認をします。
オイルが漏れていないか点検しようと下を見たところ、床がビチョビチョになっていました・・・。
オイルかと思いきや、ガソリンでした。
先日のオーバーフローがやっぱり治ってなかったんですね〜。
左のカービュレターをはずし、フロート室を開けます。
???フロートが下にくっついたままです。
観察すると純正と違いフロートが2個とも独立してついており、油面の上昇で下から生えているガイド棒に沿って上下するようになっています。(写真をとるのを忘れました。)
「なるほど」と見ていて気が付きました。
「これじゃあビンを使った油面調整ができない・・・。」
仕方なく弁を押さえる板を適当に少し指で曲げ、稼動部にCRCを吹きます(ガソリンに浸かっちゃうから意味なし)
フローともはずしてガソリンに漬け、ちゃんと浮くことを確認。
再び組み上げエンジンに取り付け、ガソリンタンクを…、「いいこと考えた」
とK2のタンクを付けてみました。

うまくつきませんな〜。
K2のコックの位置が違うのと、コックが右一つしかない。
Wのカービュレターが純正と違い、バンジョーを介してガソリンのラインが左右つながっていない。
こんな場合はさっさとあきらめます。ではシートは?後ろのステ―の長さが違い、変なのでやめます。
で元通りにしめでたくオーバーフローはおさまりましたとさ。
いよいよ明日からGW後半、といってもおじさんは10時からお仕事なのです(4・5・6はお休み)。
明朝どっかで上の方にのぼるWを、迎撃したろかの〜!
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