ill omen 1
今年のG.W.もおじさんにはあまり関係なく終わろうとしていた5日、久々に時間ができたので、いつもの道の駅まで軽く流してきました。
エンジンは好調です
帰路、秘密基地まであと100mというところで突然ガス欠症状でストップ???
運良くいつも行くGSのまん前だったので給油しましたが10リットルほどしか入らない?
「こりゃポイントのネジでも外れたかな?」
と、スタンドの隅でタンクシートをはずし点火時期調整をはじめました。
ギャップの規定値を忘れたんでトホホのオジサンに携帯で確認
「いまバーベQやっとるんで、酔っ払わないうちだったらまた電話して」
そうか、世間様は家族サービスをするんだ・・・
点火時期もそんな狂ってないようだったんで軽くキックするとあっけなくエンジンがかかり異音等も無い
「まあええか・・・」
健全な世帯主の私はバーべQ道具をちゃんと調達して帰宅しました
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ill omen 2
MASAヤンといつもやってる「通称朝錬5.16」を告知したところ思いがけず大勢の方に参加していただけることになりました
6時に起きて出発、岡山ブルーラインを普通に走っていたところ、後少しで一本松展望台というところの登坂車線でなんとなくトルク感がない。
入口すぎたところで突然ストップ・・・
あ゛〜、この前のと一緒だ
ストップした場所がカーブの内側だったんで反対車線に押して行き
「さてどうしたもんか」と思案してると高知のよりやんさんから電話が
「いま日生です!」
どっひゃ〜!高知から!!お元気です!!!
「いま行ってる途中なんですが、ちょっとエンストです」
とりあえずプラグをはずすと真っ白???
きっと油面が低いんじゃ!と結論付けとりあえずプラグ交換
その間にMASAやんとYATAさんが通り掛かり止まってもらいました。
プラグを交換するとあっさり始動
「人騒がせなおっさんじゃ」と非難を浴びつつ日生まで何ごともなく爆走しました。
途中心配して引き返してくださったよりやんさんとすれ違い、合流します。
岡山旧車会のYATAさんと、朝2時!(朝じゃなくて夜中です)高知を出発してきたよりやんさん
元気すぎます!!!
今日はたくさんの方の参加表明をいただいておりましたが・・・・・
まだどなたもいらしておりません・・・
しばらくすると「ドコドコドコ・・・」と関西勢がやってまいりました
お〜、W1SA純正サイドカー、かっちょえ〜
なぬ!エグリマッハ(KA-1ってやつじゃ!)がいます、かっちょえ〜!!
朝錬はみんなでパワーブレックファストをいただきながら談笑、
その後私のトラブルを話題に上げようと思っていましたがすっかり忘れていました
食後はレヤンさんがyamatoさんの片肺修理にかかりっきり
(一応モザイクかけておきました)
修理中にタンクさん、KAZくん、よりやんさんがうどんツアーに出発、
みんなでフェリーに乗っていきました(と思う、見届けたわけではありません)
修理後サイドカーとMASAやんのW650の試乗等でつつがなく?終了いたしました
W1系ミーティングであまり話題に上らないW650がレヤンさんにべた誉めされMASAやんすっかりご満悦
帰還後油面調整しよう・・・・と思っただけでそのまま帰宅してしまいました
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2005.5.29
せとうちミーティングがありますが、エンジンストップの原因がわからないうえに、最近体調もイマイチ。
予定にあった町内会の仕事はキャンセルになりましたが、やはり行くのは難しいと思って、明石から長躯参加されるレヤンさんに「明日はちょっと無理だわ」と前日に連絡しておきました
がしか〜し当日朝4時に目覚めてしまい眠れません。
「まあ、いけるところまで行くか」と出動
いつもの出動準備と違っていたのは、今回距離があるので帰りは高速になると思い、念のため三角表示板を車から降ろして側車に積みます。
倉敷を越え広島との県境もすぎましたエンジンは好調
竹原で給油の時主催者のタッチ君に参加表明の電話をします。
そこからの峠道を登りきったところでふと後を見るとほのかな白煙が右エキゾーストから・・・
エンジンを切りプラグを見ます
思ったほど白くもなくこんがり狐色???
しばらくしてエンジンをかけると白煙は消えています???
(いいかげん気づけよな〜:あなたの声・・・)
何とか集合場所に時間直前に滑り込み、ミニツーリングに出発する面々を座り込んで御見送り、しばし付き合ってくれたレヤンさんと談笑します。
出発5分前に到着
皆さんをお見送り
ボツボツ行きますかとSC2台で爆走・・・アップダウンのカーブが多くてふたりで亀走行を楽しみます。
突然レヤンさんが急に私のバックミラーから消えてしまいました、
ありゃりゃ、どうやら片肺になったようです。
道端にサイドカー2台
携帯圏外のためタッチ君に連絡取れない山の中
やっぱりシートを外すのはレヤンさんの日常のひとコマ、か?
プラグを変えようとしますが、レヤンさんに手持ちがありません
「買っておこうと思ってたのに忘れてました」
私の手持ちのプラグをお渡し、「用意しとけば使うことが無いことが多いんじゃ、」
三角表示板をちらりと見せながら
「わしもこれをもってきたから止まらずにここまで来れたんで〜」
と何の根拠も無い持論を展開します。
しばらくするとエンジンがかかったのでそのまま次の集合場所まで何とかたどり着きます。
もみの木森林公園
W3フルレストアのFさんやK1を譲ってくださったKさん達もいます
近況報告し先程のレヤンさんの件を談義します
結局コイルではないかと結論付け、帰りはゆっくり走ることに
三瓶山サイドカー組の一台
かっちょえぇ〜
w3k2s3 さんのK2(こういうのをミントコンデションと言うのでしょうか?)
見てたらY2君が寄ってきて「こんな風にしたいんですよね」って・・・
私のスキルでは出来るわけがありません、プンプン
三瓶山であったサイドカーミーティングのメンバーも加わり大盛況でしたが、エンジンに不安を持つドン亀SC2人組は早めに出発します
高速道路をゆっくり走ることにしてレヤンさんをサポートすべく牽引ロープと三角表示板、予備オイル1リットルまで積み込んでいるわたしは80キロで先導します。
ゆるい勾配の上り坂、私のエンジンから徐々に祭囃子が聞こえてきました
テンツクテンツクツクツクテンツク・・・・・・・・・・
いつも聞こえるメカノイズですが、いつもより大きくなってきました
PAの手前で後続のレヤンさんが左ウインカー
PAにはいると先行していたFさんKさんMさんが自販機の前で休憩中
「うしろで見てたら段々白煙が出てきましたヨン」とレヤンさん
プラグを外してみるとやはり少し白っぽい
FさんKさんの助言でエアースクリュウを少し閉めて混合気を若干濃くし、スロットルスクリューを締めてアイドリングをあげます。
キック一発、エンジンは何ごともなかったように始動し、白煙も出ていません。
3人組には先に行っていただき少しエンジンを冷ましてからのろのろ出発します。
どうも快調のようですが???(ま〜だ気づきません)
広島東ICを過ぎダラダラ上り坂を4速でゆっくり駆け上がります
しかしなんとなくトルク感がなくなってきてスピードが落ちます
ままよ!と3速にシフトダウン、緩やかに加速し再びトップへ
「なんや、調子良いジャン」
と思ってたらまた聞こえてきました
テンツクテンツクツクツクテンツク・・・・・・・・・・
そしてその時はやってきました
「ズボボボ」
やはり急にガス欠のようなエンジンの止まり方
反射的にクラッチを切りハンドルを若干左右に切って車体を揺らし一瞬クラッチをつなぎます。
ガス欠ならこれでまたエンジンがかかるはずですが、ガス欠ではないので当然エンジンがかかりません。
そうではなくクラッチをつないだ瞬間「ギャッ!」と一瞬後輪がロック
後輪ロック!
聞いたことはあったけどまさか自分が体験するとは・・・・・・、すべてを理解しました。
なぜガス欠のようなかというと、ガス欠でしか走行中のエンスト経験してないもんで・・・
ヒューズ切れは反射的にチャージランプを見るとわかります
とにかく路肩に停止、後続のレヤンさんも続いて停車してくれます。
とりあえずカーのトノカバーを外し三角表示板を取り出し、レヤンさんのすぐ後ろにおきます。
「こんなとこじゃだめだめ」と表示板を取り上げ、ず〜っと後方に置きに行ってくれました
本当にとまってます。
プラグを外すとほんのり白煙がプラグホールから立ち昇ります。
キ〜ック・・・キックが降りません
まさか完全に焼きついたのか?
深呼吸してもう一度踏みおろすと・・・・降りました、ホッ
しかし圧縮にあわせてほのかに白煙が出てきます。
「まあしばらく冷ましてからエンジンかけてみましょう、しかしここでは突っ込まれる危険が高いのでもうちょっと前のほうにいましょう」
一人きりだったらそこまで冷静でいられるわけも無く、安全に高速道路上で駐車できたのはレヤンさんのおかげです、感謝。
タバコすってたらこんなのが来てくださいました、誰か通報したんでしょうか?
救助はしてくれないけれど、とりあえず安全になりました
先行しているFさんTel、「止まってしも〜た」
JHくんが「どうしたんですか?」
「オーバーヒートだよ」冷静を装いつつ「ちょっと冷ませば次のインターで降りるから、まっててね」
平静を装いつつチェーンスモークをします。
JHくんが「サイドカーはやっぱりこういうタイヤの減り方をするんですね」と笑顔で話しかけてきます
(ただ単に磨り減ったタイヤなんですが)「そうだよん!ははは」
さてエンジンが冷えてきたのでキックすると何事も無かったように一発でかかります。
しかも安定したアイドリング・・・
「レヤンさん、わしは次のインターで降りますからそのまま行ってね」
「いやいや、ついて行きまっせ!」
申し訳ない!!!
JHくんに手を上げて一キロ先のインターを目指します。
志和インターを降りて制限速度で走ります・・・
15キロくらい走ったところで後ろからホーンが・・・
また白煙を吐き出したようです
坂を降りきってまたまた休憩
こんなことじゃいつ帰り着くかわかりません
レヤンさんに再度「先に行って」といいますが
「箱根に行った帰り、5時間も路肩にいたら心細〜なりましてん、それに比べりゃどってことありまへん」
お気遣いありがたく涙が出そうです
くっそ〜15キロくらいじゃなくもっと長く走れんかい!
一刻も早くレヤンさんを開放しなければ、と気ばかりあせります
再び走り出し、三原を過ぎるころレヤンさんが
「尾道ラーメンの店って道沿いです?食べたいな!!」
へなへなへな〜(いや〜、一刻も早く帰着しなきゃとあせってるんですが・・・)
「このあたりの海岸線の道はきれいですね〜、高速を帰ってたら見られなかったな!」
そっ、そうか・・・すべて自然体で楽しむ・・・オートバイライフの極意を教わってしまいました。
一気に肩の力が抜けてしまいました
「わははは、尾道ラーメン食べましょ!」
いやでも目立つサイドカー2台は朱○園の前に乗りつけ、その後福山で一度休憩しただけで玉島インターの手前で別れました。
途中休憩中にワイフに┐晩飯いらんで〜、今日中には帰れると思うよ」
帰着後ワイフは「バイクが壊れたって言うのに声が楽しそうじゃったよ」だって!
しか〜し、お楽しみはこれからです
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2005・8・12
2ヶ月以上忙しくて放置プレーをしていましたが、少しだけ時間が取れたのでいよいよ始まりです
この間もう処分してしまおうかなんて各方面に打診したらブーイングの嵐
「おっさんがW降りるとはどういうこっちゃ!?」
「手放すにしてもなおしてからにしなはれ」.etc
早朝6時に秘密基地に到着したおじさんは、ここひと月禁煙していたのにとりあえずタバコを買って一服しました。
二口ほど吸うとくらくらしてきたのでやめ、缶コーヒーを買ってきてのみます。
と30分ほどだらだらしてからはじめます。
シート、タンクを外していると秘密基地の家主さん(義父)が乱入
「どっかいくんか?」
「いや、めげてしもーて修理です」
「そりゃ大変じゃの」
とまた30分ぐらいだらだらお話
マフラー外して、エキパイ外して・・・サイドカー付けたままなんで左整備性最悪
キャブを外し・・・
チョークワイヤーが切れとる
何とかヘッドカバー、ヘッドを外します
さていよいよシリンダーです
後ろ3本前1本のナットを外し4隅のボルトを緩めスペーサーをかましてナットを緩めると徐々にシリンダーが上がってきます
テンツクテンツクツクツクテンツク・・・・・・・・・・
例の旋律が聞こえてきました
「やっぱりお祭りか・・・・」
しかしシリンダーが外れピストンを目の当たりにした瞬間メロディが変わりました
「お祭りマンボ」のエンディングです
「お祭りすんで 日が暮れて
つめたい風の 吹く夜は
家を焼かれた おじさんと
ヘソクリとられた おばさんの
ほんにせつない ためいきばかり
いくら泣いても かえらない
いくら泣いても あとの祭りよ」